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「日録21世紀」の妄想とニコ動・ボカロが世に出た年

前世紀末の、昭和マニアや近現代史ファン垂涎のコレクターズ・アイテム、「日録20世紀」、1998年で終わってしまったこのシリーズだけど、
もし「日録21世紀」をつくるとしたら、各号の表紙に載るニュースは何だろうか?
それを1999年から2012年までで考えてみた。実際の「日録20世紀」を参考にすると、単に「その年の重大ニュース」であればよいのではなく、「当時世間の耳目を一身に集めた事件・人物・社会現象」という基準でピックアップする必要がある。
そのような基準で選んでみたら、こんな結果になった。 

1999年:桶川ストーカー事件と警察不祥事、もしくは東海村臨界事故
2000年:バスジャック事件に代表される「キレる17歳」現象、もしくはシドニー五輪での高橋尚子らの活躍
2001年:911テロ
2002年:日韓ワールドカップ開催
2003年:阪神18年ぶりの優勝、もしくはイラク戦争
2004年:球界再編騒動、もしくは電車男ブーム
2005年:ライブドア事件、もしくは愛・地球博
2006年:WBCで王ジャパン優勝
2007年:初音ミクとニコニコ動画
2008年:秋葉原事件(リーマンショック)
2009年:民主党政権 オバマ就任?
2010年:尖閣ビデオ事件もしくはAKBグループの台頭
2011年:東日本大震災
2012年:東京スカイツリー開業


という風になるだろうか。01、02、09、11は大ニュースがあったから決めやすいが、めぼしいニュースがない年も多く、スキャンダラスなニュースや凶悪事件の方が目を引きやすい。
それでもこうして改めて振り返ってみると、2000年代も色々なことがあったなあと思う。「キレる17歳」(これで「キレる」が日本語に定着したと子供心に記憶している)とか少年法の議論とか覚えている人はどれくらいいるだろうか。2000年は政治的には、「神の国」発言とか加藤の乱とかもあったけど、変な言い方だが政治家では絵にならない。
扱いがややこしいのはライブドア事件で、ホリエモンが台頭したのは球界再編騒動のあった2004年、その後ニッポン放送のTOBをめぐってのフジテレビとライブドアの攻防や、2005年には所謂ハゲタカファンドや新興IT長者が時代の寵児になっていた。しかし堀江村上の両名が逮捕され、「騒動」から「事件」に進化したのが2006年である。2005年の出来事として扱うのがよさそうだが、04年や06年にも世の中を騒がせていたわけだ。こういうシリーズにはうってつけのネタではあるけど。
そしてこの中で僕が興味を持っているというか、言い過ぎかもしれないけど時代の転換点になった年だと思っているのが2007年。政治や経済で大事件があった年ではないが、前年末にできたニコニコ動画が台頭し、8月31日にはVOCALOIDの革命児、初音ミクが発売された年だ。
「ニコ動」と「ボカロ」のその後の隆盛は周知の通りで、10年代にはともに日本社会に不可欠なコンテンツになった。
どちらも、それまで企業やクリエイターにしかできなかった、「表現者になって認められる」ことを、著名人でもない市井の人々ができるようにした。作曲したり、歌ったり踊ったり、動画をつくって喝采を浴びる、その障壁をぐっと下げただけでなく、それ自体が文化として定着した。日本のみならず世界にも影響を与えた。21世紀の日本の大衆文化史に残る存在なのは間違いないと僕は思っている。
 まあ俺自身がぶっちゃけオタクってのもあるんだけどさ自分も出てる動画あるし
2000年代も前半期は巨人戦中継もあったし、JPOPもまだ勢いがあった。
しかし後半に入ると動画投稿サイトや多種多様なSNSが台頭し、世の中が明らかに変わってきたとは思う。経済的にも2000年代中盤に一度盛り返した景気が08年のリーマンショックで一気にやられ、09年には民主党への政権交代もあった。07~09年頃の政治・経済・文化における社会変動って、実は結構大きかったのではと思う。2005-6年頃と2010年代とでは、明らかに世の中が違うと今では感じる。
Youtubeも、ニコ動もツイッターもできたばかりだし。
 そうした社会が変わる、変えた要素の代表者としてのミクとニコ動を僕は選んでみた。
1953年にテレビ放送が始まり、映画やラジオを駆逐して茶の間にテレビが普及していく歴史は、力道山や王・長嶋・大鵬らアスリートの活躍とともにあったと、60年後の現代で語られている。勿論「日録20世紀」の1953年の号でも表紙を飾ったのは力道山だった。今そのテレビは、インターネットに溢れる様々なコンテンツにおされて斜陽化している。ニコ動もその一つだ。
何十年か後、ニコニコ動画などの動画投稿サイトの歴史を語るとき、あるいは逆にVOCALOIDなど音声合成ソフトの歴史を語るとき、それは長嶋や力道山とテレビの関係と同じように、
「ニコ動によってミクは日本の人気者となり、動画サイトはマスメディアに革命を起こした」と語られるかもしれない。21世紀が終わるころ僕はおそらく生きていないし、出版にせよネットにせよメディアがどうなっているのかも想像もつかないが、「動画投稿サイト」「VOCALOID、MMDなどの音声・動画・音楽制作ソフト」は、少なくとも現時点では、21世紀の象徴的なツールになっており、21世紀の生活史に残るのではないかと思う。
まあそんな大風呂敷を広げなくとも、「日録20世紀」にリカちゃんやダッコちゃん人形やインベーダーやらが特集されている時点で、「日録21世紀」があればミクが載るのは当確じゃないかと思いますが。
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