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20世紀を回顧する最高のシリーズ「日録20世紀」

前世紀の終わり、1997年から99年頃にかけて、「日録20世紀」という雑誌が講談社から毎週発行されていた。
20世紀が終わりを迎えるにあたって、1年1冊形式で、20世紀の100年(正確には20世紀が終わる前に完結してしまったわけだけど)を振り返ろうという趣旨のシリーズだった。
今、「世界の偉人」とか、「週刊日本の名城」のように、テーマに基づいて薄い雑誌が毎週発行されているシリーズがあるが、それと同じものとみていい。
各号の内容は、その年の出来事を、教科書に載るような大事件から世間を騒がせた犯罪やスキャンダル、スポーツや芸能、文学・美術の流行や流行語に至るまで、写真と記事でまとめたものになっていた。シリーズ完結は1999年なので、1900年から1998年までの99冊と、明治時代をまとめた1冊、それにスペシャル版が20冊で合計120冊の構成だ。
当時僕は小学生で、その頃からは歴史好きではあったけど、、親が何故か全冊買いそろえてくれて、これに病みつきになっていた。この「日録20世紀」とNHKの「映像の世紀」によって、古代でも中世でも戦国でもなく近現代(政治に限らず音楽・軍事・マンガ・芸能なんでもあり)を生涯の趣味とする僕の運命は決したといっても過言ではない。今も実家にあるけど、僕にとっては家宝も同然で死ぬ迄手放すことはないだろう。

今、大きな図書館などにはあるが、それ以外では古書市場やネットオークションやアマゾンマーケットプレイスとかでしか入手できない。全冊揃っているのは本当に奇跡だ。両親に感謝しきりである。

各号の構成はその年の大きな出来事を3つか4つピックアップして特集ページを組み、他には流行語や流行歌、その年のヒット商品や話題になった人物を取り上げるコーナー、
「フォト+日録で振り返る24時間365日」というタイトルで1月から12月までの出来事を記録するメインページで
構成されていた。
表紙はこんな感じ。
週刊 日録20世紀1941昭和16年週刊 日録20世紀1941昭和16年
(1997)
近藤達士

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日録20世紀 1970年日録20世紀 1970年
(1997)
講談社

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日録20世紀 1975年日録20世紀 1975年
(1997)
不明

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日録20世紀 1953年日録20世紀 1953年
(1997)
講談社

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週刊 日録20世紀週刊 日録20世紀
(1997)
近藤達士

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(1冊単位だと結構古書で出品されてるけど全冊は難しいね…)

その年のニュースや話題になった人物の写真と見出しタイトルがつく。1946年の号の表紙が原節子でタイトルニュースが東京裁判になっているように、写真とタイトルは必ずしも一致しない。
大きな出来事がない年は芸能やスポーツのニュースが表紙を飾ることも多く、1980年は山口百恵の引退、1983年は東京ディズニーランド開業だったりする。また必ずしも政治的なニュースが優先されるとは限らず、1974年の表紙は(金脈問題をさしおいて)小野田少尉と「ベルばら」ブームだった。
それから1914年の表紙が第一次大戦をさしおいてその年開業した東京駅だったりして、国外より日本国内の話題が優先される傾向もある。
1998年以前数年の表紙の写真とタイトルになったニュースはというと…
1991年:雲仙普賢岳噴火(ソ連崩壊や湾岸戦争をさしおいて!?)
1992年:尾崎豊急死(他になかったのかよマジで)
1993年:皇太子殿下結婚
1994年:向井千秋さんのスペースシャトル搭乗
1995年:阪神大震災
1996年:ペルー日本大使公邸占拠事件
1997年:酒鬼薔薇事件(写真はロシアのタンカーナホトカ号の原油流出事件)
1998年:横浜ベイスターズ日本一

もう忘れられたようなニュースも表紙を飾っていた。しかし98年にベイス日本一が表紙を飾るとはねえ。
1975年もカープ初優勝が表紙だったけどこっちは被爆都市の市民球団の初優勝という意味では、歴史的意義は横浜日本一より大きかったとは思う。
まあその後ベイはご承知の通りとんでもない暗黒に落ちたわけで、カープとは別に歴史的意義はあるといえばある。当時の編集サイドとしては単に時流に乗っただけなんだろうけど。
この時期には朝日新聞の日曜版で連載されて書籍化や映像化もされた「100人の20世紀」とか、
20世紀を回顧する特集をよく見かけたけど、この日録20世紀が一番面白かったと思う。1998年で終わってしまったこのシリーズだけど、
政治・芸能・スポーツ・犯罪・事故・文芸・歌謡から映画・スキャンダラスな話題や単なる流行に至るまで記録されていたから、「一年を回顧する」書籍としてもなかなか秀逸で、
21世紀になって10年以上が経過した、これまでの出来事も「日録」同様にシリーズにしたら面白いだろうなと思った。
その、日録20世紀ならぬ「日録21世紀」ができたらどうなっただろうか、という想像を次の記事に書いてみる。
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